自転車政策は近年、車依存による気候・都市・健康などの諸問題を解決する一手段として、車利用の抑制を主眼に世界各地で急速に進んできた。 しかし日本では政策の目的が自転車の車道通行の徹底にすり替わり、書類上の政策の進展とは裏腹に、実質的な自転車走行環境の改善も車利用の抑制も停滞している。 政策上のエビデンスも車道通行原則という信念に沿うものが取り上げられがちで、「 科学的根拠に基づく政策形成 」というより「 政策ありきの証拠作り 」の様相を呈している。 本ブログはこのバイアス是正を目指し、自転車政策に関して日本国内で見過ごされている資料を紹介する。